パリの専業主夫 -4ページ目
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あなたならどれを選びます?~パリでのアパート探し~

決めてしまったよ、たった4日で。


でも、満足はしてる。ここ4日間で結局15件ほど電話しまくって、6件は直接見に行って、4つの候補の中から1つに絞った。確かに永住するわけではないけど、なかなか甲乙つけ難く、迷ったね。それでも時間もコスト。最後はエイヤー、って感じで決めましたよ。


ところで、電話しまくったとはどういうことかというと、それぞれの大家さんに直接電話したということ。もちろん、日本語の通じる不動産屋を利用することも方法の一つなんだけど、それは当然仲介料が入るので比較的割高。フランス語にある程度問題がなければ、 なるべく直接大家さんと交渉した方がよい 。ではどのようなメディアがあるか?


僕らは『De Particulier a Particulier』(個人から個人へ、の意。以下「PAP」。)という不 動産専門の情報誌をスタンドで買って利用した。他にも、『Se Loger』(ス・ロジェ)や日本語 の日本人向け情報誌『Paris Tokyo』などにも同様の情報がある。PAPやSe Logerにはそ れぞれのサイト上で検索もできるので利用してもいいだろう(http://www.pap.fr/ ,http://www.seloger.com/ )。詳細はガイドに譲る。


スタンドで買える情報誌の方は発行日が木曜日なので7日(木)に購入し、条件に合う 物件を片っ端からチェックして、大家さんに電話する。まぁ、ここで僕らの場合は奥さんが活躍するんだけど、タイミングによっては大家さんが電話に出ず、留守番電話に残さざるを得ない場合がある。あとで分 かったことだけど、これは大家さんが本当に電話に出られなかった場合だけとは限らない 。大家さんによってはそれは「すでに決まっているよ」っていう意味だったりしたのだ。だいたい自分の売りたい物件の情報を載せ た雑誌の発行日に電話に出られないなんてあまり考えられないからね。


で、僕らの主な条件は以下の通りだ った。
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1.場所:奥さんの会社のある場所(パリの西の近郊、Neuilly sur Seine)に

近いこと&メトロから近いこと
2.家賃:1000ユーロ程度であること
3.面積:45~55㎡
4.パリらしいある程度の「渋さ」が残っていること
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これは東京で僕らが住んでいたマンションを想定していたから。もちろん、ささやかな貯えはあるものの、今回の渡仏で世帯収入が一時的に(!?)3分の2に落ち込んでしまってい るので、安ければ安いほどよかったんだけどね・・・。さて、そんな物件はあるか?いくつか 候補が挙がった。参考までに実際の物件をざっと紹介しよう。さて、もしご自分だったらどれを選びます?疑似体験してみて下さい
*家賃は管理費込みの値段。
*場所は下のパリ周辺地図参照。

 

NeuillyonParisMap2


【物件1】-------------------------------------------------------

1.場所:16区、Passy駅から200M。ただしRez-de-Chaussee(日本でいう1階)。
2.家賃:830ユーロ
※Passyという地区は日本でいう原宿・代官山のような場所と言われ、ブランド・ブティックが立ち並び、買い物には不自由しない高級住宅街なので一般的には家賃は高い。しかしここが格安なのは、防犯上問題があると言われる1階だから。
3.面積:45㎡
4.渋さ:どうでしょう?

物件1  


【物件2】-------------------------------------------------------

1.場所:16区、Pt.Dauphine駅から500M。4階。

2.家賃:1135ユーロ
3.面積:53㎡
4.渋さ:内装は新しいけど、床などは相当渋いねぇ。バスは渋いというより・・・。

物件2


【物件3】-------------------------------------------------------

1.場所:Courbevoie、ラ・デフォンス駅から1KM。2階。 

2.家賃:895ユーロ
3.面積:49㎡
4.渋さ:渋いとはねぇ・・・。

物件3


【物件4】-------------------------------------------------------

1.場所:Neuillly sur Seine、Pont de Neuiily駅から200M。

2.家賃:1100ユーロ
3.面積:52㎡
4.渋さ:渋いねぇ。歩くとあのミシミシ感が。ただ汚いほどではない。

物件4

 

写真のイメージだとなかなか伝わらないところもあるでしょうが、いかがでしょう?結論を言ってしまうと、僕らは物件4にしました。いやねぇ、迷いましたよ。ただ、そういう 意味では最後にはどこに住んでもよかったともいえた。どれも競争相手がいたので、これにしたいと大家さん連絡したときに、断ら れても他の候補に当たればいいと思ってた。物件1はある意味で環境がよく、アパートの入 り口、パス・トイレがかなり豪華できれいだったので惹かれたんだけど、最後までRez-de- Chausseeっていうところが引っかかった。たとえ中庭がアパートの人しか入ってこられない エリアとはいえ、寝室・リビングにつながる窓が直接中庭に面しているので怖かったね。そ れから、物件3はきれい過ぎて味気なかったし、駅から歩いて10分以上かかったので辛かった。物件2は物件4に似ていたんだけど、風呂を重視する奥さんがお風呂の汚さを拒否し たのであきらめた。


物件4はなんといっても奥さんの会社から徒歩で6-7分のところだった。そして、ウィーク リーマンションにいたときから、街の雰囲気を知っていて緑の多さが魅力だった。そして部屋も広かった。唯一引っかかってたのは、部屋の色とお風呂の汚さだけど、大家さんがブリコラージュ(日曜大工)OKだというので、いつか塗り替えてやろうと思ってクリアしましたね。


全体的に気になったのは、家具。以前、奥さんが1人でパリで住んでいた頃のアパート はどれも家具付き(meuble)だったのに、今回はほとんどすべて家具なし(vide)だったこと。これは恐らく、家の種類、大きさ によると思われる。1人暮らし用のステュディオなどはそのまま一時的に買った家具を置いていく独身が多いが、2人暮らし以上のアパートは家族で半永久的に所有する家具を買ってしてしまっているからではないだろうか。この手のアパートを探すときはその分の出費まで考慮に入れないと。


いやそれにしても、4日ですべて決めるのは専業主夫でもやっぱり大変だった。新居の 詳細はまた後日ね。



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パリのウィークリーマンションって?

ひとまず、今泊まっているのは短期アパート、今回は特にウィークリーマンションと言われるものだ。そこを拠点にまずアパート探しをしなければならない。奥さんが直前まで仕事をしていたこともあり、事前にアパートを決めてからパリに乗り込むなんてことはできなかったからだ。でも、パリのウィークリーマンションって?

 

今回契約した業者はHome Rental Service 。ここも日本から申し込みが可能で、ダブルベッドになるソファーベッドが付いている30㎡程度の2人用の部屋で1泊75€程度だ。キッチン・食器があり、テレビがあり、バスルームのタイルも内装も新しくきれいだ。場所はNeuilly sur Seineというパリ近郊の高級住宅地。シャンゼリゼまでメトロで10分という場所で、少し駅から遠いけど、ホテルに泊まることを考えると2人でその値段はリーズナブルじゃないかな?


ダイニング・キッチン テレビ・窓など  

もし、旅慣れていて、安上がりの旅をしたくて、買い物・料理ができて、快適な宿を求めるなら、この類の短期貸しアパート、ウィークリーマンションをお薦めするね。さらに面白いのは、日本でイメージするウィークリーマンションとは違い、こっちのは建物が普通のアパートであること。隣は普通に住人がいるからね。アパート全体がこのような形態で貸しているわけではないので、かえって住んでいる雰囲気が味わえる

 

以下にその他の業者をいくつか挙げておくので参考までに。

【短期アパート】

・パリ生活社

 http://www.paris-seikatsu.com

・エイビー・チンタイ

 http://www.abchintai.com

【ウィークリーマンション】

・Paris Appartements Services

 http://www.paris-appartements-services.fr

・Apartment Living in Paris

 http://apartment-living.com

 

明日からアパート探しだ!



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フランスへの第一歩は・・・

「フランスへの第一歩」といっても、このシャルル・ドゴール空港にはこれまでに何度降り立ったことだろう。確かに、昔からフランスに因縁のあった奥さんとの長い付き合いの中で10回以上はこの空港を訪れている。でもやっぱり、今回は「フランスへの第一歩」なのだ。


というのも、これは僕ら夫婦にとって人生の新しい局面における第一歩だからだ。それぞれが、これまで日本で自分の位置を確認しながら少しずつ前に(後ろにも)進んできたけど、そういった生活をいったん断ち切って、新たに前向きなチャレンジをしようと降り立った場所。それがフランス・パリだった。もちろん、これまでの経験や人間関係を十分に踏まえた上でのチャレンジだけど、やっぱりいつもとは全然違った重みのある一歩だった。


ところが、パリの天気はあまり歓迎してくれていないようだった。飛行機の着陸前のアナウンスで天気が雨だと知る。出発前の3月末から4月上旬、フランスは春真っ盛りで、20度前後まで気温が上昇していると聞いていたので楽しみにしていたら、パリ到着の当日から冬に逆戻りでしばらく雨が続く、だって。フランスへの第一歩は滑りやすい一歩だったので、慎重に歩かないとね。


 スーツケース



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