健康診断に仏語教師?! | パリの専業主夫

健康診断に仏語教師?!

僕はそのとき「私はフランス語を勉強している」と言いたかった。それで口を付いて出たのは、


”ジュ・エテュドゥ・フランセ”


すると彼は


ジェテュディ・フランセ”


とゆっくり訂正してくれた。目の前にいたのは仏語教師ではない。医者だったのだ。


先日、日本でVISAを取得したが、その期限は3ヶ月。それをもって各地域の県庁に行き、1年期限の"Carte de Sejour"(滞在許可証)を申請する必要があるのだが、その前に健康診断を受けるなければならない。その健康診診断に今日の午後、語学学校を早退して行ってきたのだ。


場所はパリの南、Chatillon MontrougeにあるOMI(フランス移民局)。所定の書類を渡し、まず、身長・体重を量り、レントゲンを撮り、最後は問診らしかったが待つこと10分。とある白人の医者に名前を呼ばれて、診察室に入ると服を脱ぐように言われた。そして心臓を音を聞かれた後、何かを仏語で言ってきた。僕は聞き取れず、はっ?という顔をしていると、突然、


「フクヲキテ、マタココニモドッテキテクダサイ」


といきなり日本語を話し始めた。その後、仕事をしているのかなど質問を受けたときに、冒頭のようなやりとりがあったのだ。僕がなるべく仏語で話そうとしていたら、何度か仏語を訂正してくれた。仏語で日本語はどうして話せるのかと訊くと、十年ほど前に少し習っていたけど、忘れちゃったと言っていた。だから、僕も仏語を勉強していたのは十年前だから同じだ、とちゃーんと仏語が拙い言い訳をしておいた。


英語・仏語・日本語を交えながら、何とか既往症などの説明をし終わり、診察が終わった。帰り際に仏語で、


「今日は2人の仏語教師に会ったよ。1人は朝に。もう1人は・・・」


と言うと、


「午後だな。」


と答えてくれた。


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