専業主夫のビザ(2)~額に汗をにじませ取得~ | パリの専業主夫

専業主夫のビザ(2)~額に汗をにじませ取得~

取れました、専業主夫のビザ。


実は突然、先週、OMI(フランス移民局)からVISAの許可が下りていたことが分かり、急遽、一週間ほど日本に帰国していた前回のような手続き上の変な不備 がないか、祈るような気分で大使館に向かった。


準備した書類を確認しながら、月曜日の朝一番で仏大使館に駆け込む。相変わらず混んでいて開館前なのにもう列が出来ていた。この日から東京は朝から暑い暑い。大使館に着いたときにはもう汗だく。開館し自分の番が来たとき、書類は受け取られたものの、女性担当者が


「あのー、カラー写真が1枚必要なので、撮って来て下さい。」


と言ってきた。これは前回、奥さんが申請したときにも言われていないし、もらっていた資料にカラー写真が必要だとはどこにも書いていなかった。少し驚いたが、最近はVISA制度の過渡期とも聞いていたので了解して、その後すぐに撮影し写真を持って行った(申請受付時間は9時から11時半まで)。このときさらに汗は吹き出していた。


大使館は時間が遅くなるほど、ひどく混雑していた。カラー写真は申請窓口の担当者ではなく、空いている受取窓口のフランス人に渡しておいた。


翌朝、VISAの貼り付いたパスポートを取りに大使館に向かった。ところが、受取窓口に行こうとすると申請窓口の女性担当者が、


「あのー、写真は?カラー写真!カラー写真は?」


と叫んできた。何のことか分からず少し戸惑った後、


「え?渡しましたけど。」

「いつ?」

「昨日。」

「だれに?」

「こちらの方に。」


と受付窓口のフランス人を指すと、二人で話し始め、ようやく何が起こっていたのか分かったらしい。んんん。受取窓口のフランス人が気が利かなかったのか、大使館は少しの融通も利かないようにできているのか。いずれにせよ、この手の手続きには念には念をいれた方がいいということを学んだのだった。


ちなみに、水曜日に出発すると伝えておいた(実際は木曜日)ので、大使館の人は急いでその場で作ってくれた。非を認めてくれたらしい。


最後までこんなドタバタがあったのだが、とにかくVISAが取れた。一応、同行家族VISAとして申請していたが、パスポートのVISA欄には「VISITEUR」とある通りビジターVISAになっている。このビジターVISA(自由業者VISA)は、通常はかなり実績のあるアーティストや大手報道関係者に与えられるものだが、同行家族にも入国後は適用されるらしい。ま、のちのち「かなり実績のあるアーティスト」になることを考えれば同じことか(笑)。


その横には、額の汗が見えそうなほどくっきりとしたカラー写真が掲載されていた。



※クリックしていただけたら幸いです